THE DREAMING / KATE BUSH

2008年11月16日 20:19

そもそもわしという男は、ケイト・ブッシュの音楽を愛聴する快男児なんであり、今まで懸命に我慢してきたけれども、今日からしばらくケイト・ブッシュの音楽について語るので、みんなもいかにわしがケイト・ブッシュ愛聴家であるかを思い知るといいと思う。
さもなくば、うんこと一緒にトイレに流されればいいと思う。



当該作品は、人間の情念的なものを前面に押し出すことによって、それまでのこの人の作品にどこか漂っていた「天才少女現る」的な雰囲気を払拭した意欲作で、そのあまりにも惨烈な作風の変貌と、音の完成度に対する異様なまでのこだわりようによって、ケイト発狂説が囁かれる元ともなった作品であるから、みなも心して聴けばいいんであるが、どうもあの発狂説はデマであったらしい。

わしもまた、この発狂説には最近まで騙されており、「なるほどねぇ、そう言われてみれば君、確かにこのアルバムには狂気じみた何かを感じんこともないよ。とてもうんこなんかしてる場合じゃぁないぜ」と言っていた関係上、これがデマであったと知った時には、それはもう並ならぬ恥ずかしさに囚われ、大変に困ったものである。

しかしながら当該デマは、この人物のスタンスを考えれば、実に大変なリアリティを備えた秀逸なデマで、現に日本におけるケイト作品の発売元であった東芝EMIのディレクター氏もこれを事実であると信じ、5作目の"Hounds Of Love"のライナーノーツでは、

Y:そう言えば、一時期ケイトが精神異常のために、病院みたいなところに入っていたというウワサがあったけど?
M:あれは事実みたい。
(中略)
M:「ガッファにて」あたりになると、もう女のドロドロした情念みたいなのがあって、ヤバイなァと感じてしまったりして、ケイト自身の瞳孔も開きっぱなしで、それを見てまたヤバイなァって感じで・・・。

(「ケイト・ブッシュ対談」 - "Hound Of Love"ライナーノーツ)



とか語っていたりもする。
Mというのがディレクター氏なんであるけれども、そういう人物が信じてしまうほどのデマであったのだから、わしが騙されたってしようがないじゃぁない。

今にして思えば、当該ディレクター氏の発言は実にいい加減にして無責任だなぁ、これではあれだよ、うんこ人だよ、という感もなきにしもあらずであるけれども、そのような指摘を今日わしができるのも、すべてインターネットの普及の恩恵であるということを考えれば、こうした肩書きのありがたみというのは、ネットによって確実に効果を減じているなぁ、と思ったりもするが、そんなことは別にどうでもいい。

ちなみに、



KATE BUSH - SUSPENDED IN GAFFA(邦題:ガッファにて)


この画質では、瞳孔が開きっぱなしか否かまでは判然とせんけれども、ネットの回線がブロードバンドになったのをいいことに、「ふふーん」と言いながらYou Tubeで確認した限りでは、この人が目を見開いているのは何も当該作品に始まったことではなく、デビュー当時から既にそうであるし、3作目の"Never for Ever"(邦題:魔物語)に収録せられた"Babooshka"の時点で、"SUSPENDED IN GAFFA"に匹敵するイッちまった感も濃厚に感ぜられるので、何も"SUSPENDED~"を殊更にやばく感じる必要はない。

そんなことより、"Babooshka"のビデオクリップが、まさかこんなであるとは思いもせなんだ。



KATE BUSH - Babooshka


なお、当該アルバム中に収録せられた"NIGHT OF THE SWALLOW"(邦題:夜舞うつばめ)は、わし的にかなりのレベルでフェイバリットな一曲なんであるけれども、残念ながらYou Tubeでは当該楽曲のクリップは発見できなんだ。

そんなアルバム。

THE DREAMING / KATE BUSHTHE DREAMING / KATE BUSH
(2005/11/02)
ケイト・ブッシュ

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Never for Ever (魔物語) / KATE BUSHNever for Ever(魔物語) / KATE BUSH
(1996/07/23)
Kate Bush

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ケイト・ブッシュ - Wikipedia
Kate Bush 公式サイト




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